冷や汁は宮崎県や広島県など各地の郷土料理として知られています。
味噌ベースの出汁にすりゴマ、薬味、地場の魚や野菜、豆腐などの食べ物をいれ、ご飯にかけて食べるというシンプルな冷たい汁物料理です。
このシンプルな伝統料理「冷や汁」が夏の健康的な食べ物として注目されています。
古来から全国各地に伝わった「冷や汁文化」が、特に暑い地域に残っていったのは、冷や汁が「暑い中や夏バテ中でも元気がでるように」という知恵から生み出されたものだからです。
年々、暑さを増す日本の夏を乗り切るために、暑い地域での食べ物として伝承されてきた冷や汁が、今の日本の夏に最適な健康食として再注目を集めているということなのです。
冷や汁には厳しい夏を乗り切るための栄養素がたっぷり入っているので、ダイエットをしている人にも必要な栄養素が手軽に摂れると人気が高まっているおすすめの食事です!
今回は冷や汁をご紹介します。冷や汁で夏バテ対策をして暑い夏を健康に美味しく乗り切りましょう!
●目次
冷や汁は健康に必要なタンパク質たっぷりの滋養食!
冷や汁は健康に欠かせないビタミンBやミネラルが豊富な健康料理!
炭水化物は冷や汁で冷やして食べれば低カロリー化!おなかのお掃除で健康にも◎
夏バテ中にこそ重要なタンパク質
「冷や汁」は食欲がなくてもサラサラっと美味しく食べられる、というだけでなくタンパク質がしっかり入った滋養食メニューなんです。
冷や汁には、アジやタイ等の魚、味噌、豆腐、ゴマ等タンパク質を多く含む食材が使われています。
私達の体は1/4がタンパク質でできています
タンパク質は、人間が生きていく上で非常に重要な三大栄養素の1つです。
人間の体は20~25%がタンパク質(アミノ酸)でできていて、これらが筋肉や内蔵、血液や爪、皮膚や髪、そして骨をつくっています。
それだけではなく、病気などに対する免疫抗体の原料、酵素やホルモン、ヘモグロビンなど、様々な形で体の中に存在しているのです。
体内のタンパク質は合成と分解を繰り返し、絶えず新しいものに生まれ変わっています。その材料になるのが日々の食事から摂るタンパク質です。
冷や汁で摂取できるタンパク質
冷や汁に使う「アジやタイなどの魚」の動物性タンパク質からは【必須アミノ酸9種類】が摂取できます。100gあたり成分値で言うとアジには19.7g、タイには20.6gのタンパク質が含まれています。
●ゴマ
植物性食品の中でも栄養価がトップレベルと言われる「ゴマ」の成分は、20%がタンパク質です。スプーン1~2杯(10g)程度の使用でも2gのタンパク質が入っています。
●豆腐
植物性タンパク質の王様である大豆で作られた「豆腐」も、良質なタンパク質を多く含んでいます。
●味噌
最後に「味噌」になりますが、これは言わずもがなの健康食品ですね。
豆腐と同じく大豆を主原料にしていますが、味噌のタンパク質には植物性なのに【アミノ酸9種類】が含まれているんです!
酵素によって加水分解されたタンパク質はアミノ酸になり、その中には生命維持に不可欠な【必須アミノ酸9種類】がすべて入っています。
ますきちの「ストレート冷や汁」に使われている麦味噌にも、多くのタンパク質が含まれています。
その上飲む点滴と呼ばれる「豆乳」まで入っているので、栄養満点で夏バテ知らずですね!
冷や汁は健康に欠かせないビタミンBやミネラルが豊富な健康料理!
冷や汁に使用される味噌や豆腐などの大豆加工食品、そしてゴマには、代謝に必要なビタミンB群や、ミネラル(カルシウム・マグネシウム・鉄・カリウムなど)が豊富に含まれています。
健康に欠かせないビタミンBやミネラル
ビタミンB群はしっかり補給することで、細胞でのエネルギー代謝を高め、疲労の回復をサポートしてくれるとても大切な栄養素なんです。
一方のミネラルは全部で16種類あるのですが、それぞれが私達の体の機能を正常に働かせるために必要なものです。
ミネラルが欠乏すると貧血、体力の低下、だるいと感じる無力感、食欲不振、代謝や免疫機能の低下など、様々な問題が起こってしまいます。
ビタミンやミネラルも生命維持に不可欠なのに、体の中で作ることができない栄養素ですから、ビタミンやミネラルたっぷりの冷や汁を食べて、日々の食事の中にうまく摂取していきましょう!
冷や汁の材料にはビタミンやミネラルがいっぱい!
冷や汁にはたんぱく質だけでなく、体に欠かせないビタミンやミネラルも多く含まれているんです。
冷や汁に使う「ゴマ」には、良質な栄養成分が豊富な上に含有量が多いので、少量の使用でも効果的です。
冷や汁によく使われる「きゅうり」は、低カロリーなのにビタミンC、ビタミンK、カリウム、食物繊維、βカロテンなどが豊富に含まれています。
更にきゅうりには身体を冷やす働きがあると言われ、夏の熱くほてった体の体温を冷ますにも役立つと言うわけです。
薬味の「シソ」には、鉄分をはじめ、カルシウムなどのミネラル、そして人参よりも多くのβカロテン、更にビタミンB群やビタミンEやKなどがたくさん含まれています。
そして同様に「ネギ」もβカロテン、ビタミンC、カルシウムなどの栄養成分が豊富です。
味噌は発酵によってアミノ酸やビタミンなどが多量に生成され、大豆よりも更に優れた栄養を含む食品になります。
味噌には他にも、ミネラル、食物繊維、炭水化物、脂質など非常に多くの栄養素が含まれています。
ひとつの食品でこれほどたくさんの栄養を含む食品は、他にありませんね!
ますきちの「ストレート冷や汁」に入っている「豆乳」にも、必須アミノ酸、ビタミンb群(ビタミンb1など)、食物繊維、オリゴ糖、酵素が多く含まれています!
ベースの冷や汁に季節の野菜やおかずを加えれば、1食で色々な栄養素がとれますね!
暑い時期に複数のメニューを考えずに済むので献立にも役立ちますね。
さっぱりとした味なので、魚だけでなく豚肉・鶏肉などの肉、オクラ、トマト、レモン、ほうれん草、スタミナ食材のニンニク、ニラなどを入れて自分好みにアレンジをして好みの味にしやすいことも特徴。
また、付け合わせの食べ物も卵、うなぎ、唐揚げなど問いません。
冷や汁は低カロリー!おなかのお掃除で健康にも◎
「炭水化物を冷やして食べる」というダイエット法があるのをご存知でしょうか?
炭水化物はダイエットの天敵というイメージが定着していますが、冷やした状態で食べれば、糖質の吸収や血糖値の上昇を抑えることができます。
炭水化物に含まれるでんぷんは、冷えると「レジスタントスターチ」と言う消化しにくいでんぷんに変化します。
レジスタントスターチが増えた冷たいご飯は、小腸で消化されにくくなるので、自然と摂取カロリーが抑えられるのです。
身体に蓄積しにくいばかりでなく、食物繊維のように腸をお掃除してくれるので、便秘にも効果があると言われています。
しかも、このレジスタントスターチが最も増える温度は4~5度なので冷や汁と一緒に冷蔵庫に入れておけば最も効果的な温度になります!
冷たいご飯はおいしくない!それだけを食べるのはちょっとキツイけれど、薬味と味噌を効かせた「冷や汁」だったら、ご飯の冷たさが美味しさに変わるので無理なくダイエットできますね!
でも美味しいからといって食べすぎには注意しましょうね。
夏バテ中におすすめの冷や汁まとめ
冷や汁が夏場の疲労回復をサポートする健康食としてだけでなく、ダイエットにも向いている理由をご紹介しました。
冷や汁に旬の夏野菜を合わせて、ご飯や麦飯、うどんやそうめんと一緒に食べることで、1食でもいろいろな栄養素が摂れて健康が持続できます。
汗をたくさんかいた後には、冷や汁で水分や塩分も補給できますし、夏バテ気味の疲れがちな胃腸にもピッタリの健康メニューですね!
レシピのアレンジもしやすいので毎日食べても飽きがきません。
健康の維持としてのダイエットでも、なによりも「続けること」が大切で、十分な栄養が不足しがちなダイエットの食事制限。
冷や汁での健康ダイエットなら「おいしく食べ続けられる」からこそ積極的に継続できる!というのが一番の良いポイントです。
栄養たっぷりの美味しい冷や汁を食べながら、夏をのりきる日々の健康暮らしづくりを始めてみませんか?
ますきちの冷や汁の作り方はボトルに入った冷えた冷や汁を、温かいご飯にかけるだけで完成!
手間もなく、非常に簡単な調理で食べられちゃいます。
うどんや麺類、サラダにも使いやすく1本あるだけで献立の幅が広がって便利ですね。